タイヤ速度記号の違いとは?H・V・W・Yの見方と車検基準について専門的な視点から解説いたします。最新の情報をチェックしてください。
乗用車用ラジアルタイヤで頻繁に見かけるのが「H」「V」「W」「Y」という4つの速度記号です。アルファベット順に速度が上がるわけではなく、歴史的経緯(かつてVRやZRと呼ばれていた超高速規格の細分化)から特殊な並び順を持っています。
各速度記号が意味する最高速度限界と、それぞれの特徴・主な適合車種を以下の比較表にまとめました。
速度記号最高許容速度主な装着車種・用途編集部の見解・走行フィールの特徴S / T180 / 190 km/h軽自動車、コンパクトカー、商用車街乗りでの乗り心地や転がり抵抗を最優先したコンフォート設計。H210 km/h一般的なセダン、ミニバン、スタンダードSUV乗り心地と高速直進性のバランスが良く、国内ツーリング用途に過不足ない水準。V240 km/h欧州車標準、ミドル〜アッパークラスセダンH規格に比べサイドウォール剛性が高く、高速レーンチェンジ時の応答性が向上。W270 km/hプレミアムセダン、スポーツSUV、EV強力な遠心力に耐えるキャッププライ構造を採用。重い車体のロールをしっかり抑制。Y300 km/hスーパースポーツ、高性能インポートカー極限の旋回Gと発熱に耐える最高峰設計。路面追従性とステアリング剛性感は圧倒的。(Y)300 km/h 超ハイパーカー(300km/h超対応)カッコ付きの(Y)は時速300kmを超える領域をカバーする特殊設計。
特に注目すべきは「速度記号HとVの違い」および「速度記号YとWの違い」です。H(210km/h)からV(240km/h)へ上がると、トレッド面およびサイドウォールの補強材が強化され、横剛性が明確に向上します。また、W(270km/h)とY(300km/h)では、高速遠心力によるタイヤ中央部の膨らみを防ぐためのアラミドや高強度スチールベルトの配置密度が異なり、超高速域での接地形状の変化を極限まで抑える設計が施されています。