発作の痛みが治まると「治った」と錯覚しがちですが、それは炎症が一時的に引いただけにすぎません。痛みのない寛解期こそが、本当の痛風治療のスタートラインです。
日本痛風・尿酸核酸学会の治療ガイドラインに沿った標準治療では、血清尿酸値を「6.0mg/dL以下」に維持し続けることが目標とされています。尿酸値が6.8mg/dLを超えると体液中に溶けきれなくなり、針状の尿酸塩結晶として関節や腎臓に沈着し始めます。数値を6.0mg/dL以下に保ち続けることで、すでに沈着してしまった結晶が徐々に溶け出し、長期的には発作が完全に起こらない状態を目指すことができます。
2026年の臨床現場では、選択的尿酸再吸収阻害薬(ドチヌラド)や非プリン型選択的キサンチンオキシダーゼ阻害薬(フェブキソスタットなど)をはじめとする副作用が少なく切れ味の鋭い薬剤の選択肢が確立されています。患者の腎機能や尿酸排出パターンに合わせたオーダーメイドの処方が行われており、正しく内服を継続すれば、かつてのように厳しい生活制限に苦しむことなくコントロールが可能です。