インターネット上の掲示板やSNS、知恵袋などで時折目にする「京都外大はFラン大学なのか?」という言説。この噂の背景を丹念に検証すると、実態とはかけ離れたステレオタイプが独り歩きしている構造が見えてきます。
そもそも大学入試における「Fランク(BF:ボーダー・フリー)」とは、志願者数が定員を著しく下回り、不合格者が原則として出ないため偏差値を算出できない大学・学部を指します。しかし、前掲のデータが示す通り、京都外国語大学の全学科において偏差値は算出されており、BF判定を受けた学科は存在しません。したがって、学術的・市場的な定義に照らせば、京都外大Fラン説の噂と真相は完全なデマであると断言できます。
では、なぜこのような不当な評判が流布するのでしょうか。理由は二つあります。一つは、ドイツ語やロシア語、ポルトガル語といった特殊言語専攻において、河合塾の偏差値レンジで「37.5」が記録される年がある点です。受験情報サイトのフィルター検索で下限の数値だけを切り取られ、「Fラン並み」と短絡的にレッテル貼りされる傾向があります。
もう一つは、長年の好敵手である関西外国語大学との偏差値比較における序列意識です。ネットコミュニティ特有の大学ヒエラルキー論争の中で、関西外大より偏差値レンジが低めに出る京都外大を過度に貶める書き込みが繰り返されてきました。しかし、教育現場で展開される少人数ゼミや語学教育設備、外国人教員比率の高さは、一般的な中堅私大を凌駕する水準を保っています。