何百年もの歴史と神事としての厳格な儀礼を受け継いできた大相撲。だが今、日本相撲協会が直面しているのは、それをいかに持続可能な「近代プロスポーツ」として洗練させるかという課題だ。
相撲は、体重無差別でぶつかり合う世界屈指の過酷な格闘技である。だからこそ、力士の身体を守るメディカルチェック、休養と栄養のマネジメント、メンタルヘルスのケアといったプロスポーツとしてのインフラ整備が急務となっている。鶴竜親方は、伝統の重みを誰よりも敬重しながらも、コンディショニング管理において最新のスポーツ科学を積極的に導入。伝統文化の神聖さと、プロフェッショナルなアスリートマネジメントの高次元での両立を土俵の上で体現しようとしている。