「まとめサイト全盛期」と呼ばれた2010年代前半、大手ポータルサイト並みのPVを記録していたサイト群は、情報流通の主役の座をX(旧Twitter)や縦型ショート動画に譲り渡しました。しかし、2ちゃんねるまとめ現在の状況を丹念に追うと、決して文化自体が消滅したわけではありません。形を変えてネット空間の深層に定着しています。
最も大きな変化は「テキストブログからマルチメディアへの移行」です。従来のテキストログを切り貼りする形式から、音声合成ソフト(ゆっくりボイスやVOICEVOX)を活用した「2ch有志による体験談・修羅場スレの動画化」へと主戦場が移りました。YouTubeやTikTok上では、数分から十数分で起承転結を楽しめるコンテンツとして、当時を知らないZ世代やα世代のリスナーを大量に獲得しています。
また、Webサイトとして生き残っているメディアは、何でも扱う総合型から「ガジェット」「投資・経済」「プロ野球」「アニメ・ゲーム」といった特定の専門ジャンルに絞り込んだ5ちゃんねるまとめへと先鋭化しました。単なるコピペにとどまらず、正確な背景解説や関連データを補記する編集方針を採るサイトが、息の長い読者層を維持しています。