東京大学法学部を首席で卒業し、財務省を経て弁護士へ。絵に描いたような超エリート街道を歩んできた彼女だ。普通なら、一般庶民の感覚とは乖離した「上から目線」と捉えられかねない。だが、彼女の言葉には不思議と血が通っている。
それは、彼女自身がかつて超絶的なハードワーカーであり、挫折やプレッシャーと戦ってきた当事者だからだ。完璧に見えるキャリアの裏にある葛藤を隠さない。だからこそ、「効率化」の名の下に切り捨てられそうになる労働者の痛みが、理屈ではなく感覚として分かっているのだ。
「システムで人を縛ることはできても、その心まで縛ることはできない」。冷徹な法解釈の後にポツリと漏らしたこの言葉に、救われた視聴者は少なくないはずだ。