サービス終了が正式告知された直後から、Twitter(現X)やTikTokをはじめとする各種SNSではゼンリーのサービス終了をめぐるネットの反応が爆発的な広がりを見せました。「青春の1ページが消える」「友達と今どこにいるか確認できないと遊べない」「充電残量で生存確認していたのに」といった悲痛な叫びが連日トレンドを席巻したのです。
当時の利用実態を社会学的な視点から分析すると、Zenlyは単なる「地図アプリ」ではなく、若者世代にとっての常時接続型コミュニケーション空間そのものでした。「今どこにいる?」「何してる?」というメッセージのやり取りすら省き、マップ上でアイコンが集まっている場所に自然と合流する――そうした摩擦のない人間関係を成立させていたインフラが消失したことで、ユーザーコミュニティには強烈な喪失感(デジタル・モーニング)が広がりました。