本作の唯一無二の世界観を生み出したサラリーマン山崎シゲル 作者である田中光(たなか ひかる)氏は、漫画界でも極めてユニークな足跡を辿ってきました。田中光 経歴を紐解くと、京都精華大学で版画を専攻した後に中退し、吉本興業の養成所(大阪NSC24期生)に入所。お笑いコンビ「ゼミナールキッチン」として活動していた本格派の芸人でした。
コンビ解散後はピン芸人やユニット活動を経て、大手芸能事務所のグレープカンパニーに所属。舞台でコントやフリップ芸を磨き続けるなか、自身のブログやTwitter(現X)、Instagramに何気なく投稿し始めた1コママンガが、瞬く間に爆発的なリツイートを生むことになりました。芸人として培った「視覚的な構図」「1コマで笑わせるフック」「台詞を削ぎ落とした間(ま)」が、そのまま漫画のコマの中に凝縮されていたのです。
田中光氏のクリエイティビティは1コマギャグにとどまらず、近年では『ぱんつこれくしょん』『ねこいる!』といった独創的な絵本作品でも数々の賞を受賞。子供から大人までを一瞬で笑わせるナンセンスの巨匠として、メディアの垣根を越えた確固たる評価を確立しています。