無期雇用派遣はなぜやめとけと言われる?後悔するデメリットと実態

無期雇用派遣はなぜやめとけと言われる?後悔するデメリットと実態

無期雇用派遣はなぜやめとけと言われる?後悔するデメリットと実態について重要なポイントを解説いたします。最新の情報をお届けします。

無期雇用派遣を選択する求職者の中には、「まずは派遣として経験を積み、派遣先で認められて直接雇用の正社員にステップアップする」「市場価値の高いスキルを身につけてキャリアアップする」という青写真を描く人が少なくありません。しかし、現場の組織力学を冷静に分析すると、このルートがいかに険しいかが分かります。

派遣先企業が無期雇用派遣に期待するのは、自社の基幹業務や意思決定ではなく、「型化されたルーチンワークや補助的業務の確実な消化」です。企画立案、予算管理、新規事業の立ち上げ、チームマネジメントといった市場価値を高める業務は、原則としてプロパー(直接雇用の正規社員)に割り振られます。派遣契約に定められた業務範囲を逸脱することは偽装請負やコンプライアンス上の懸念を生むため、自ら意欲を示してもコア業務を任せてもらえません。

結果として、3年、5年と同じ現場で働いても、職務経歴書に書ける内容は「受発注処理」「データ管理」「サポート窓口業務」といった代替性の高い業務に限定されます。30代後半を迎えた段階でいざ自力で転職しようとしても、年齢相応のリーダー経験やプロジェクト管理能力を証明できず、「派遣元の給料は上がらないが、他の会社にも転職できない」というキャリアの行き止まり(ロックイン状態)に直面するのです。

伊藤 翔太
著者

伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。