P.A.WORKSが手がけた珠玉のお仕事アニメ『白い砂のアクアトープ』。そのメイン舞台となったのが、沖縄本島南部に位置する南城市(なんじょうし)です。主人公の海咲野くくるや宮沢風花が紡いだ日々の舞台は、今も変わらない穏やかな空気感で巡礼者を迎えてくれます。
物語の象徴である「がまがま水族館」は架空の施設ですが、その外観や館内構造のインスピレーション源となったとされるのは、かつて本島北部に存在した歴史ある水族館の面影や、県内各所の海洋展示施設です。特に館内の展示レイアウトや飼育バックヤードのディテールには、沖縄の海洋生物保護への敬意が細部まで注ぎ込まれています。さらに、第2クールの舞台となった近代的な「アクアリウム・ティンガーラ」は、豊見城市のDMMかりゆし水族館を彷彿とさせる空間演出がファンの間で大きな話題を呼びました。
南城市内で絶対に外せないスポットが、オープニングやキービジュアルにも登場するあざまサンサンビーチです。どこまでも広がる白い砂浜と透き通る東原(あがりばる)の海は、アニメの色彩美そのもの。さらに、くくるたちが日常を過ごしたバス停のモデルや、祈りを捧げた御嶽(うたき)周辺の静謐な小道など、南城市全体が作品の温もりをそのまま残しています。地域住民が設置した巡礼ノートに想いをしたためるのも、この地を訪れる醍醐味の一つです。