転職サイトやSNS広告で頻繁に見かける「未経験歓迎・年収800万円スタート」「学歴不問で即高収入」といったフレーズには、相応の裏付けとリスクが存在します。高収入未経験求人の実態を調査すると、そこには固定給と歩合給のバランス、そして高い離職率というカラクリが隠されています。
いわゆるスキルなし稼げる仕事の裏側で最も多いのは、フルコミッション(完全歩合制)に近い営業職です。不動産売買仲介、投資用マンション販売、外資系保険営業などがこれに該当します。営業職インセンティブ相場は成約額の10%〜30%程度に設定されることが多く、年間数億円の売上を達成すれば年収2000万〜3000万円を稼ぎ出すことも理論上は可能です。
学歴不問高収入の評判と経緯を掘り下げると、過酷なテレアポや飛び込み営業による厳しいノルマが課され、成果を出せない人材は数カ月で淘汰されるシビアな実力主義が敷かれています。また、肉体的な負荷が大きい現場作業員や深夜輸送ドライバー、施工管理職なども未経験から高月給を提示されますが、これらは「長時間残業や休日出勤手当が前提」の給与設計になっているケースが少なくありません。提示年収の基本給部分と固定残業代の内訳を厳密に見極める必要があります。