「鯖ご飯」を作る際、お米と一緒に炊飯器に入れて炊き込むか、炊き上がったご飯に後から混ぜ込むかで仕上がりは劇的に変わります。家庭調理における失敗リスクを最小化するなら、圧倒的に「混ぜご飯」に軍配が上がります。
炊き込みご飯は、炊飯中の高温高圧下で魚の脂が全体に回り、お米一粒一粒に味が染み渡るメリットがある反面、青魚特有の脂が米のデンプンをコーティングしてしまい、炊き上がりがベチャつきやすいという構造的欠点を持っています。さらに、炊飯器の内釜やパッキンに魚の脂と臭いが染み付き、数日間にわたって白米に臭いが移るトラブルも後を絶ちません。
対照的に、混ぜご飯は炊きたての粒立ちの良い白米に、別工程で水分と脂をコントロールした鯖を合わせます。そのため、お米のシャープな食感を保ちながら、鯖のふっくらとした身の質感と薬味の鮮烈な香りをダイレクトに味わうことができます。洗い物のストレスを激減させ、味の濃淡を食べる直前に微調整できる点も大きなメリットです。