完璧な身体能力と知性を兼ね備えた福尾誠ですが、ファンの心を最も強く掴んだギャップこそが、ネット上で愛を込めて呼ばれた「誠お兄さん 画伯」としての側面です。
番組内のコーナー「おえかきクレッピー」や特別企画で時折披露されたイラストは、筋骨隆々の肉体や端正な顔立ちからは想像もつかないほど独特で、抽象絵画を彷彿とさせるシュールな筆致でした。共演者の歌のお姉さん(小野あつこ、ながたまや)や歌のお兄さん(花田ゆういちろう)が思わず素で吹き出してしまう場面が幾度となく放送され、Twitter(現X)ではトレンド入りを連発しました。
ネット上では「本気で下手なのか、それとも計算された演出なのか」と議論が巻き起こったこともありましたが、関係者によると「本人は至って真剣に、子どもたちに伝わるよう一生懸命描いていた」というのが真相です。この「何事にも全力だが、絵だけはどうしても愛らしく破綻してしまう」という完璧すぎない人間味こそが、親しみやすさを生み出し、子どもから大人まで全方位に愛される決定打となりました。
また、「順天堂大学とトヨタ自動車の双方に関わっていた」という経歴についても、一部で「実業団選手だったのか」と誤認されがちですが、実際は順天堂大学の大学院で研究を進めながら、地域社会貢献活動の一環としてトヨタ自動車のスポーツクラブ・体操教室等で後進の技術指導にあたっていた実績を指します。名門組織で培われた指導スキルが、番組での分かりやすい動きのレクチャーに直結していました。