治療と並行して不可欠となるのが、侵入を許さない皮膚のバリア機能再建だ。一般社団法人日本アレルギー学会のガイドラインでも、アレルゲンとの接触を物理的に遮断し、角質層の水分保持能力を回復させることが基本方針として位置づけられている。
重要なのは「落とす」「補う」「守る」の3ステップだ。帰宅直後の洗顔では、弱酸性の洗顔料をしっかり泡立て、摩擦を極力ゼロにして花粉を洗い流す。ゴシゴシ擦る行為はバリア破壊を加速させる自殺行為に等しい。その後、ヘパリン類似物質や高純度ワセリンなどの医療用保湿剤で皮脂膜の代用となる保護膜を形成し、花粉が角質細胞の隙間に入り込むのを徹底的に防ぐ必要がある。