インターネット上の掲示板やSNSで定期的に浮上する「トトロめいちゃん死亡説の真相」を検証すると、いくつかの断片的な情報が歪曲されて結合した実態が浮かび上がります。特に昭和期に発生した特定の事件と作品の舞台設定(埼玉県所沢市近郊)を結びつけ、「メイが行方不明になった後、実は池で水死していた」「サツキはメイを探すために冥界へ向かった」といった根拠のない怪談仕立てのストーリーが2000年代初頭からネット上で急速に拡散しました。
こうした悪質な噂の拡大に対し、スタジオジブリは異例の公式対応を行っています。2007年5月1日、スタジオジブリ公式サイト内の日誌(広報部発信)において、以下のような明確な公式声明が発表されました。
「トトロが死神だとか、メイちゃんは死んでるという事実はありません。みなさん、ご安心を……と、ここでお伝えしておきます。誰かが面白がって言い出したことが、ネットを通じてあっという間に広がってしまったようです。『映画の最後の方でサツキとメイの影がない』のは、作画上で不要と判断して省略しただけのことです」
ジブリ公式見解めいちゃんに関する回答として、これ以上なく明快に全否定されています。名作が持つ圧倒的な情報量とどこか懐かしくも神秘的な森の描写が、一部の考察愛好家によるダークな深読みを呼び寄せてしまった構造的な背景がうかがえます。