ブームの波及効果は若年層にとどまらない。30代から50代の働く世代においても、日常のストレスを解消する「居場所」として熱い支持を集めている。日中の緊張感から解放された夜、画面越しに流れる緩やかな空気感が、疲弊したメンタルをじんわりとほぐしていくのだという。
ファン心理に詳しい心理カウンセラーは、推し活の概念自体が変容していると指摘する。かつてのように遠い存在を崇めるのではなく、同じ時間と空間を共有する「共犯関係」を楽しむスタイルだ。視聴者は単なる観客ではなく、物語の目撃者であり、時にはその展開を支える伴走者としての感覚を得ている。この共創関係こそが、離脱率の低い強固なファンベースを構築している源泉だ。