地元密着型の菓子店だった同社が全国規模の知名度を獲得した契機の一つに、テレビ番組『マツコの知らない世界』をはじめとする全国メディアでの紹介がある。舌の肥えたマツコ・デラックス氏が、敷かれたカスタードクリームと芋ペーストの調和を絶賛したことで、北海道物産展でも開店直後に整理券が蒸発する社会現象を巻き起こした。
だが、全国区のブームを経ても同社の姿勢は揺るがない。大量生産による味覚のブレを嫌い、十勝地方の風土に根ざした製造拠点で毎日職人が焼き上げ、店舗へ送り届ける。今や六花亭や柳月と並び、帯広のスイーツカルチャーを牽引する絶対的な象徴として君臨している。