清本美波を取り巻く言説の中には、いくつかの典型的な誤解が存在します。代表的な3つのポイントを整理します。
第一に、「プロテストでトップ合格したからといって、無条件でレギュラーツアー全試合に出場できるわけではない」という点です。現行のJLPGAツアー規定では、プロテスト合格者が翌シーズンのレギュラーツアーに出場するためには、QT(予選会)で上位に入る必要があります。トップ合格者にはQTファイナルステージからの出場権利などの優遇措置はあるものの、年間シードが自動的に付与されるわけではありません。
第二に、前述した「名門・滝川第二高校出身」という噂です。兵庫県のゴルフ名門校と勘違いされるケースが多いですが、彼女は愛知県小牧市の誉高校出身であり、中部地区の環境で独自の練習スタイルを確立してきました。
第三に、「小柄だから飛距離が出ない」という先入観です。清本はバイオメカニクスに基づいた地面反力の活用と効率的なダウンスイングを体得しており、ドライビングディスタンスはツアー平均を上回る数値を記録することもあります。単なる「アプローチ主体の技巧派」ではなく、現代的な「ショットメーカー」である点が実像です。