総本部への立ち入りが制限される中、組織の舵取りはどこで行われているのか。焦点となるのは、六代目山口組のトップである司忍組長と、組織の実質的な最高意思決定者として君臨する高山清司若頭の動向だ。名古屋に本拠を置く弘道会を軸とした強固な権力構造は、本部拠点の機能不全を補う形で別拠点を活用し、全国の直参組長たちを厳格に統制している。
2026年に向けた組織の命題は、長期化する分裂状態にどう決着をつけるか、そして後継体制をいかに盤石にするかという点に尽きる。幹部たちの高齢化が進む一方、資金獲得活動(シノギ)への締め付けは年々厳しさを増す。司忍組長のカリスマ性と高山清司若頭の冷徹な組織統率力をもってしても、時代の潮流がもたらす構造的な地盤沈下を止めることは容易ではない。