蛇柱・伊黒小芭内の戦闘力を語る上で絶対に外せないのが、日輪刀の特異な形状と、常に首元に寄り添う白蛇「鏑丸(かぶらまる)」の存在です。
伊黒の日輪刀は、一般的な日本刀とは大きく異なり、中世ヨーロッパのフランベルジュのように刀身全体が激しく波打っています。この特殊形状により、直線的な斬撃では不可能な「曲がる太刀筋」を物理的に具現化させています。鞘から抜く動作すら通常とは異なり、革製の特殊な覆いから滑り出させる職人技の結晶です。
そして最終局面において最大の鍵となったのが相棒の鏑丸です。鬼舞辻無惨の猛攻により両目を失明した伊黒に対し、鏑丸が敵の気配や攻撃の初動を感知して鳴き声と体動で伝達。伊黒はその情報を瞬時に脳内処理し、完全に視界を失った状態でありながら無惨の触手を正確に捌き続けました。この人獣一体の連携は、個人の身体能力の限界を完全に突破した領域と言えます。