本作を語る上で避けて通れない最大のトラップが、悪名高きZAP(ザップ)システムです。特定の階層で必須アイテムを所持していない、あるいはやってはならない行動を取った瞬間、けたたましい効果音とともに画面がフラッシュし、遥か下層のフロアへと強制送還されます。ゲームオーバーではなく「やり直し」を命じられるこの仕様は、当時のプレイヤーに計り知れない心理的ダメージを与えました。
ZAPが発生する代表的な要因は以下の通りです。
・特定アイテムの未所持による足切り:深層(特に50階以降)において、過去の階層で取得しておくべき鍵となる装備(各種ロッドやアーマー)を欠いた状態で到達した場合、フロア開始直後または特定のアクションを起こした瞬間に発動します。
・特定フロアでの禁忌行動:特定の魔導具を持った状態で特定の敵と接触する、あるいは規定外のルートで扉を開けるなど、階層ごとのタブーを冒すことでペナルティが執行されます。
ZAPの最も残酷な点は、送還された先で失ったアイテムを取り戻すためにさらなるリスクを背負わされ、最終的に残機をすべてすり減らしてゲームオーバーに追い込まれる「遅延死」の構造にあります。この理不尽な罠を回避する唯一の方法は、各階のクリア条件を事前に正確に把握し、不可逆なミスを犯した場合は即座にやり直す潔さを持つことです。