なぜ毎日しんどい?発達障害の生きづらさの正体と二次障害を防ぐ脱出策

なぜ毎日しんどい?発達障害の生きづらさの正体と二次障害を防ぐ脱出策

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発達障害そのもの以上に当事者の人生を破壊しかねないのが、発達障害の二次障害です。一次的な特性(不注意やこだわり)に対して、周囲の叱責や孤立、過度なストレスが長期間にわたって加わり続けることで発症します。

厚生労働省の各種白書や精神医療現場の臨床データによれば、大人の発達障害と診断された受診者のおよそ60%から70%が、すでにうつ病、不安障害、適応障害、睡眠障害、双極性障害などの精神疾患を併発していると報告されています。幼少期からの「なぜみんなと同じにできないのか」という自己否定の積み重ねが、脳のストレス耐性を著しく摩耗させている実態があります。

二次障害の発症プロセスは、主に以下の3段階をたどります。

第1段階は「不適応と焦燥」です。仕事でのミスや人間関係の摩擦が続き、周囲からの評価が低下。「もっと頑張らなければ」と自分を極限まで追い込みます。

第2段階は「身体症状のアラート」です。原因不明の頭痛、胃痛、慢性的な不眠、朝起き上がれないといった自律神経失調症状が出現しますが、「ただの体調不良」と無視して出社を続ける人が少なくありません。

第3段階が「精神の破綻(本格的な二次障害)」です。意欲の減退、希死念慮、パニック発作などが発生し、不可逆的な休職や退職に追い込まれます。一度深刻なうつ病を併発すると、元の認知特性のケア以前に、年単位の休養と服薬治療が必要になります。だからこそ、「自分が悪い」と責めるのを即座に止め、特性の歪みに気づいた時点で適切な医療・福祉介入を行うことが生命線となります。

加藤 愛美
著者

加藤 愛美

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。