2019年3月29日、列島中のパパ・ママと子どもたちが固唾をのんで見守る中、ブンバボーン最終回のスタジオ放送は幕を開けました。番組終盤、画面越しに伝わるいつもと違う空気感の中、第11代体操のお兄さん・小林よしひさ氏と、「パント!」のお姉さんを7年間務めた上原りさ氏が、視聴者に向けて直接語りかける時間が設けられました。
この日のおかあさんといっしょ最終回演出は、長年番組を支えた功労者への深い敬意に満ちていました。よしお兄さんはトレードマークである満面の笑みをたたえつつも、時折声を震わせながら「みんなと一緒に体操できて、本当に楽しかったよ」と感謝を伝えました。このよしお兄さん涙の挨拶とも呼ばれるシーンは、スタジオの子どもたちの無垢な視線と相まって、お茶の間の涙を誘うことになります。
さらに同週には、人気名物コーナーだったすりかえ仮面最終回も放送されました。子どもたちに親しまれた悪役キャラクター・すりかえ仮面(よしお兄さん)とすりかえお嬢(りさお姉さん)が、実は「いたずらをしてみんなを笑顔にしたかった」という胸の内を明かし、夕暮れの空へと去っていくストーリー仕立ての幕引きが用意されたのです。単なる番組卒業にとどまらず、キャラクターの物語としても完璧な結末を描いたこの脚本は、教育番組の枠を超えた名演出として業界内外で絶賛されました。
エンディングでは、後任となる第12代体操のお兄さん・福尾誠氏と、初代体操のお姉さん・秋元杏月氏が登場。新旧4名が手を取り合い、新しい体操からだダンダン引き継ぎをスムーズに行う演出が挿入され、番組の伝統が次世代へと手渡された瞬間でした。