巻き爪の初期段階であればセルフケアで改善可能ですが、痛みを我慢して長期間放置することには大きなリスクが伴います。痛む指をかばって歩くことで歩行バランスが崩れ、膝痛・股関節痛・腰痛などの二次障害を引き起こすケースが後を絶ちません。さらに糖尿病などの持病がある場合、小さな傷口から感染が広がり重篤な潰瘍に発展する危険もあります。
以下の症状が見られる場合は、迷わず皮膚科、形成外科、または専門のフットケア外来を受診してください。
- 爪の周囲が赤く腫れ上がり、ズキズキとした拍動性の痛みがある
- 膿(うみ)が出ている、または出血を伴う肉芽(赤く柔らかい盛り上がり)がある
- 爪の巻き込みが強く、セルフカットが完全に不可能な状態である
医療機関では、炎症を抑える抗生剤の処方に加え、形状記憶合金ワイヤーや専用プレートを用いた爪の矯正治療(保存的療法)が広く行われています。初期の段階で受診すれば、爪を抜くような外科手術を避け、痛みを抑えながら美しい爪の形へと戻すことが可能です。