郊外型の大型施設が進出する際、常に付きまとうのが地域社会との軋轢だ。週末ごとの周辺道路の渋滞や治安への懸念は、オープン当初から周辺住民の間で小さくない波紋を広げてきた。「夜間の車の出入りが激しく、街の雰囲気が一変した」と眉をひそめる近隣の住民の声も決してゼロではない。
その一方で、この巨大な箱がもたらす地域雇用と経済循環の規模は圧倒的だ。清掃、警備、ホールスタッフに至るまで地元住民が数多く採用され、関連設備の維持管理も周辺企業が請け負う。さらに近年では、地域防災拠点としての協定や災害時の物資支援など、社会インフラとしての存在感をアピールする取り組みも目立つ。地域に根ざす異端児として、どこまで地元と共生できるのか。日常のなかに溶け込もうとする試みは今も続いている。