グローバル化とプラットフォームの台頭は、国内の規制体系に決定的な亀裂を入れた。Netflixをはじめとする海外発の映像配信サービスでは、欧米基準のレイティングに基づいた過激な性描写やヌードを含む作品が日常的に家庭へ届いている。一方で、映像コンテンツ産業の国内制作現場は、警察当局の摘発を恐れて厳密なモザイク処理やカットを強いられ続けている。
さらに問題を複雑にしているのが、OnlyFansやファンクラブ型プラットフォームの爆発的普及だ。個人がダイレクトに映像を収益化できる時代において、海外サーバーを経由した無修正コンテンツの配信が急増した。「海外サイトだから日本の法律は及ばない」という言説がネット上に散見されるが、これは完全な誤解である。日本国内からアップロードしている以上、あるいは国内の居住者に向けて販売している実態があれば、日本の刑事管轄権は容赦なく及ぶ。