森ノ宮ピロティホールの総座席数は1,025席。大劇場と小劇場の中間に位置する中規模ホールに分類されます。座席レイアウトの最大の構造的特徴は、「2階席やバルコニー席が一切存在せず、すべての座席が同一フロア(1階席)に配置されている」という点です。
2階席がないワンフロア設計には、観客にとって大きなメリットがあります。2階席特有の「舞台を見下ろす角度がきつすぎて照明の陰影が崩れる」「天井が視界に被って圧迫感がある」といったトラブルが構造上発生しません。舞台上の演者とすべての観客が同じ空間の空気感を共有できるため、ストレートプレイや濃厚な人間ドラマにおいて極めて強い臨場感を味わうことができます。
一方で、横幅約40席、縦27〜28列という長方形に近いレイアウトを採用しているため、「縦の奥行き(前後列の距離)」と「横の広がり(センターと端席の角度)」が座席ごとの見え方を左右する決定的な要因となります。