Q1:世界で一番大きい恐竜と、一番小さい恐竜は何ですか?
A1:現在知られている中で史上最大級の恐竜は、南米アルゼンチンなどで発見された「パタゴティタン」や「アルゼンチノサウルス」などの竜脚類です。全長は約35〜37メートル、体重は60〜70トンに達したと推計されています。一方、非鳥類型恐竜の中で最小クラスとされるのは、中国の白亜紀前期の地層から見つかった獣脚類「ミクロラプトル」や「パルヴィカーソル」などで、全長は約30〜40センチメートル、体重は数百グラム程度しかありませんでした。現生の鳥類を含めるならば、現代のマメハチドリ(体長約5〜6センチメートル、体重2グラム未満)が最小の恐竜ということになります。
Q2:恐竜の化石からクローンを作って復活させることは可能ですか?
A2:現在の分子生物学および遺伝工学の知見では、映画のように中生代の恐竜をクローン技術で蘇らせることは極めて困難とされています。DNAは生物の死後急速に分解が始まり、最適な低温環境で保存された場合でも、その半減期は約521年と算出されています。骨の中で完全に読み取り可能な状態でDNAが残る限界はおよそ数百〜100万年程度とされており、6600万年前に絶滅した恐竜の完全なゲノム情報を化石から抽出することは理論上不可能です。現在はクローンではなく、鳥類の胚発生プロセスを操作して恐竜に近い骨格特徴を発現させる「リバース・エボリューション(先祖返り)」研究が代替アプローチとして模索されています。
Q3:なぜティラノサウルスの前肢(腕)はあんなに小さかったのですか?
A3:ティラノサウルスの前肢が体格に比して極端に短く進化した理由については、諸説あるものの「頭部の巨大化と強靭な顎への機能集中」に伴う結果であるという見解が有力です。骨を噛み砕くほどの圧倒的な咬合力を発揮するために頭骨と首の筋肉が極限まで肥大化したため、前後の重心バランスを保つ目的で前肢が退縮したと考えられています。また、獲物を激しく奪い合う群れの食事中に仲間から前肢を誤って噛みちぎられるリスクを減らすために縮小したとする説もあります。一方で、前肢の骨自体は非常に頑丈で筋肉の付着痕も確認されており、至近距離での獲物の拘束や交尾時の姿勢維持などに使われていた可能性が議論されています。
Q4:日本のどこに行けば本物の恐竜化石を見たり発掘体験ができますか?
A4:国内で本格的な恐竜展示と体験を求める場合、福井県勝山市の「福井県立恐竜博物館」が国内最高峰の拠点です。実物骨格を含む多数の全身骨格展示に加え、野外恐竜博物館での化石発掘体験が定期開催されています。東日本エリアでは、東京・上野の「国立科学博物館」が世界水準の標本数を誇り、日本屈指の骨格展示を鑑賞できます。また、全身骨格「むかわ竜(カムイサウルス)」の地元である北海道むかわ町の「穂別博物館」や、大型肉食恐竜の歯が発見された熊本県御船町の「御船町恐竜博物館」など、各地の地域博物館でも独自の発掘成果を間近で体感することが可能です。