ネット上の掲示板やSNSを精査すると、「年会費を取られるだけでメリットを感じられない」「役員の顔ぶれが固定化されていて敷居が高い」といったネガティブな太田商工会議所の評判が散見されます。こうした声の背後には、どのような現実が存在するのでしょうか。
現場の経営者たちへ取材を重ねると、不満を漏らす事業者の大半に共通しているのは「待ちの姿勢」に終始してしまっている点です。商工会議所は民間企業のように手取り足取りの営業をかけてくる組織ではありません。自ら課題を持ち込み、専門の経営指導員を使い倒すスタンスを持たない限り、毎月送られてくる太田商工会議所の会報に目を通すだけで1年が終わってしまいます。
一方で、「創業期に相談へ行ったことで資金調達の道が開けた」「専門家派遣制度を活用して就業規則をノーコストで整備できた」と語る事業者も多数存在します。つまり、商工会議所に対する評価の乖離は、サービス自体の優劣というよりも、事業者の「利用リテラシー」の差によって生じている構造が浮き彫りになります。