放送から年月が経過した現在でも、SNSやレビューサイト、大手掲示板では『黄金の豚』に関する熱量の高い投稿が定期的に投稿されています。ネット上に寄せられた視聴者のリアルな感想と批評を検証すると、共通する評価軸が浮かび上がってきます。
最も多く見受けられるのは、主人公たちのコミカルな掛け合いとシリアスなテーマの調和を称賛する声です。「大泉洋と岡田将生、篠原涼子のトリオ漫才のようなテンポ感が最高で、税金という小難しいテーマが驚くほどスッと頭に入ってきた」「伊藤由奈の主題歌のイントロが流れると鳥肌が立ち、事件解決のカタルシスが倍増する」といった意見は、演出とキャスティングの妙を如実に物語っています。
一方で、近年の日本社会の情勢と重ね合わせた批評も目立ちます。「物価高や増税のニュースを見るたび、堤芯子に『返せ、税金!』と叫んでほしくなる」「2010年のドラマなのに、描かれている使途不明金や天下りの構造が現代と全く変わっていないことに背筋が寒くなる」という声は、本作が単なる娯楽作にとどまらず、優れた社会風刺劇として機能していた証左と言えるでしょう。