宇都宮城の起源は平安時代末期、藤原宗円が築いた居館に遡ると伝えられています。江戸時代に入ると本多正純らによって大規模な城郭整備が行われ、将軍の日光社参における宿泊地としても重用されました。しかし、慶応4年(1868年)の戊辰戦争における「宇都宮城の戦い」で激しい攻防戦の舞台となり、土方歳三率いる旧幕府軍と新政府軍の激戦の末、城郭の大半が焼失してしまいます。
現在の姿は、2007年に本丸跡の一部が歴史公園として見事に蘇ったものです。当時の工法を忠実に再現した土塁の上には、北西に位置する清明台(せいめいだい)と、南西にそびえる富士見櫓(ふじみやぐら)の2棟がそびえ立ちます。木造瓦葺き2層2階の壮麗な白壁は、往時の威容を今に伝えています。
公園内には「宇都宮城ものしり館」や「まちあるき情報館」が併設されており、城の変遷や発掘調査の成果をジオラマや映像でわかりやすく学べます。城郭ファン必見の御城印の販売場所としても機能しており、登城記念として手軽に購入できる点が来園者からも好評です。