俳優が役に体重を合わせる例は珍しくないが、鈴木亮平の突き詰め方は常軌を逸している。数ヶ月で20キロ以上の増減量を繰り返し、骨格すら変えたかと思わせる肉体美をつくり上げる。しかし、本人が最も重視しているのは外見のフォルムではなく、「その身体で生きる人間のリアリティ」だという。
過酷な減量で挑んだ作品でも、単に痩せるだけでなく筋肉のつき方や立ち振る舞いまで完全に制御してみせた。ストイックすぎるアプローチは同業者からも恐れ敬われ、役柄に自らを捧げる姿勢こそが、スクリーン越しに伝わる圧倒的な説得力となっている。