梨元勝の真骨頂は、芸能界における圧倒的な権力者に対しても決して怯まなかった点にある。特に、長年にわたり民放各局や大手メディアに絶大なる影響力を誇っていた旧ジャニーズ事務所に対しても、彼は真正面から取材の矛先を向けた数少ない存在だった。
他局や他のレポーターたちが事務所の顔色を窺い、スキャンダルをスルーしていた時代にも、彼はタブーに踏み込み続けた。メディア全体が沈黙を守る中で彼が貫いた報道姿勢は、時を経て巨大権力の闇が白日のもとに晒されることとなった現在の芸能界において、極めて先見性に満ちたものだったと再評価されている。