山岡家の真骨頂といえば、寸胴鍋で丸3日間(約86時間)以上も豚骨を煮込み続ける独自の抽出製法にある。チェーン店にありがちな濃縮スープの希釈ではない。店内で職人が巨大な木べらを握り、骨の髄まで炊き出すからこそ、あの荒々しくもクリーミーなコクが生まれる。
不動のエースである豚骨醤油ラーメンは、表面を覆う厚いラードの膜が特徴的だ。スープの熱を一切逃さず、最後まで火傷しそうなほどの熱々状態をキープする。エッジの効いた醤油ダレと濃厚な動物系スープ、そこに絡む極太ストレート麺の噛みごたえは唯一無二だ。
一方で、ファンの間で圧倒的な支持を誇るのが特製味噌ラーメンである。白味噌をベースにした奥深い甘みと唐辛子のアクセントが、濃厚な豚骨スープと完璧な調和を見せる。濃厚なスープに浸した大判の海苔で白米を巻いて頬張る瞬間こそ、この店を訪れる最大の悦楽といえる。