いまやライブストリーミング産業は数千億円規模の巨大市場へと変貌を遂げた。大手芸能事務所の参入や美麗なアバターをまとったVTuberの台頭により、配信の世界はすっかりクリーンで企業主導のビジネス空間となった。
そうした洗練された時代だからこそ、無加工の感情をそのまま叩きつけてくる彼の存在が異彩を放つ。台本通りに進むコンテンツでは決して味わえない、いつ何が起きるか分からないハラハラ感。コンプライアンスが厳格化した現代のネット空間において、彼は失われつつある「初期インターネットの野生」を残す貴重な存在なのだ。