妻夫木聡『ウォーターボーイズ』過酷合宿の真相と豪華キャストの現在

妻夫木聡『ウォーターボーイズ』過酷合宿の真相と豪華キャストの現在

妻夫木聡『ウォーターボーイズ』過酷合宿の真相と豪華キャストの現在に関する話題のニュースをまとめてご紹介します。最新情報を求める方は必見です。

男子高校生がシンクロナイズドスイミング(現・アーティスティックスイミング)に挑むという前代未聞のプロットを形にしたのは、徹底したリアリズムで知られる矢口史靖 監督の手腕でした。映画『ウォーターボーイズ』の制作にあたり、監督が提示した絶対条件は「スタント(吹き替え)は一切使わない」という極めて過酷な方針でした。

主演に抜擢された妻夫木聡の役名は、気弱で流されやすい唯野高校水泳部唯一の部員・鈴木智(すずき とも)。クランクイン前のオーディション時、妻夫木聡の当時の年齢は19歳から20歳。当時の妻夫木は、端正なルックスで注目を集めつつあったものの、俳優としての確固たる地位を築くには至っていませんでした。

公式メイキングや当時の特番インタビューにおいて、妻夫木本人は「最初の顔合わせの段階では25メートル泳ぐのがやっとで、シンクロの基本動作であるスカーリング(水を手でかいて浮力を得る技術)すら全くできなかった」と率直に告白しています。用意されたシンクロ 練習期間はクランクイン前の約3ヶ月間。専門のインストラクターによる指導のもと、連日朝から夕方までプールに浸かり続ける地獄の特訓が始まりました。

水圧と日焼けで皮膚がただれ、足がつる激痛に耐えながら、水中で倒立し続ける訓練を繰り返す日々。妻夫木をはじめとするボーイズたちは、夜になると疲労困憊で食事が喉を通らないほどの極限状態に追い込まれました。しかし、この逃げ場のない過酷すぎるシンクロ合宿こそが、演者同士の虚飾を剥ぎ取り、役柄そのままの固い結束を生み出す原動力となったのです。この本物の汗と筋肉痛の蓄積が、妻夫木聡 ブレイクのきっかけとなる熱量へと直結しました。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。