現在、RIP SLYMEはRYO-Z、ILMARI、DJ FUMIYAの3人体制によって新たなフェーズへと舵を切っている。公式YouTubeチャンネルでは肩の力を抜いたコンテンツやセッション風景を公開し、フェスやライブイベントへの出演も精力的に継続中だ。かつてのようにスタジアムを埋め尽くすマス向けの過剰なプロモーションからは距離を置きつつも、確固たるスキルと成熟したグルーヴで独自のポジションを再構築している。
リーダーのRYO-Zはラジオパーソナリティや他アーティストとの客演など、持ち前の軽妙なトークとMCスキルを武器にマルチな露出をキープ。ILMARIは自身のルーツを活かしたアパレルやカルチャー方面のクリエイティブにも深く関与し、DJ FUMIYAはプロデューサーとして現代のトラップやブーンバップを昇華した先進的なトラックメイクを日本の音楽業界に投下し続けている。3人はかつての熱狂をなぞるのではなく、40代・50代となったラッパーのリアルな生き様をストリートとネットの両輪で提示している。