情報が拡散する中で、一部に見られる誤解や利用上の盲点についても客観的に検証しておく必要があります。
ネット上の口コミで稀に「消毒臭がした」という意見が見受けられますが、これは温泉本来の成分である「ヨウ素(ヨード)」独特の薬理臭を塩素消毒と混同しているケースが大半です。百観音温泉は含ヨウ素泉であり、うがい薬や消毒液に近い特有の芳香を放ちます。これは薬品による殺菌ではなく、地層深くから湧き出る天然の成分そのものです。
もう一つの盲点は、泉質の強さゆえの「湯あたり」です。成分総計の高い高張性温泉は浸透圧が高く、体への負荷が一般的な単純温泉よりも大きくなります。「気持ちが良いから」と最初から30分以上連続で浸かり続けたり、露天の熱湯に急激に入浴したりすると、脱水症状や立ちくらみを引き起こす危険があります。入浴前後の十分な水分補給と、1回あたり5〜10分程度に留める分割浴を心がけることが大切です。