単なる腹痛だと高を括って放置するのは非常に危険だ。憩室の炎症が急激に進行すると、腸管の壁が破れる「穿孔(せんこう)」を起こし、便や細菌が腹腔内に漏れ出て激しい腹膜炎を引き起こす。
38度以上の高熱が出たり、お腹を軽く押して急に手を離したときに走る激痛(反跳痛)、さらにはお腹全体が板のようにカチコチに固くなる症状が出たら、一刻を争う救急事態である。消化器病専門医は「歩くだけで響くような腹痛や、痛みが数時間以上持続して強くなる場合は放置せず、夜間であっても救急受診を」と強く警鐘を鳴らす。状態によっては消化器外科医による緊急手術が必要になるケースも存在する。