メタバースやAIが日常に溶け込んだ2026年。その反動として、私たちの生活にはかつてないほどの「手触り(タクタイル)」への渇望が生まれている。キーボードを叩く、画面をスワイプする。そんな単調な動きに疲れた現代人が行き着いたのが、1枚の正方形の紙から立体を生み出す折り紙の世界だ。
中でも「パックンチョ」(地域によっては「パクパク」とも呼ばれる)の人気は凄まじい。特別な道具は一切不要。ハサミも接着剤も使わない。ただ折るだけで、パクパクと口を動かすユーモラスな立体玩具が完成する。この圧倒的な手軽さと、完成したときの小さな達成感が、タイパ(タイムパフォーマンス)を重視する現代人の心に刺さっているのだ。