ネット上に一度アップロードされた動画や画像は、完全に消去することが極めて難しい。いわゆる「デジタルタトゥー」だ。しばなん夫妻の子供たちは、物心がつく前からその成長過程、さらには両親の激しい葛藤までもがデジタル空間に記録され、不特定多数の目に晒されてきた。学校生活や友人関係において、過去の親の行動が子供の足を引っ張るリスクは想像に難くない。
子供には親を選ぶ権利も、自身のプライバシーをネットに公開するかどうかを決める権利もない。親が良かれと思って、あるいはビジネスのために配信したコンテンツが、将来的に子供の精神的負担となるケースが後を絶たないのだ。これは単一のファミリーYouTuberの問題ではなく、現代社会全体が抱える構造的な歪みである。