事件発生直後のSNSやネット掲示板では、「大人しそうな八木原容疑者は、札付きの不良たちに脅されて現場に居合わせただけではないか」「川村被告らに逆らえずに利用されたのではないか」という同情的な憶測が一部で飛び交っていました。しかし、法廷で明かされた客観的証拠と捜査資料は、そうした誤解をことごとく覆しています。
事件のトリガーを引いたのは紛れもなく八木原被告でした。彼女は長谷さんとの関係悪化に激昂し、自らの手で直接対峙することなく、暴力を厭わない他者を利用して長谷さんを痛めつけようと画策しました。現場となった夜の公園へ長谷さんを警戒させずに呼び出せたのは、交際相手であった八木原被告が言葉巧みに誘導したからに他なりません。
さらに暴行が激化し、被害者が生命の危機に瀕している最中も、彼女が警察や救急に通報することは一切ありませんでした。遺族の手記で被害者の母親が「八木原亜麻被告こそ元凶で“悪魔”なのだと分かった」と血の滲むような心境を吐露した背景には、暴行を直接加えた少年たち以上に、冷酷に罠を仕掛けた八木原被告の主体的な悪質性が公判記録から証明されたからです。