落語家としての顔と並んで有名なのが、無類の卓球好きとしての側面だ。日本卓球協会の特別役員や副会長を歴任し、芸能界卓球部の中心人物として長年スポーツの普及に寄与してきた。80代を迎えた今もラケットを握り続け、定期的に汗を流すライフスタイルが、彼の高座での滑舌の良さやテンポ感の源泉になっていることは間違いない。
「頭と体は繋がっている」と本人が語るように、卓球で培った動体視力と反射神経は、客席の反応を瞬時に拾い上げるフットワークの軽さに直結している。舞台上での一瞬の「間」の取り方は、まるでピンポン球のラリーのようなスリリングさと心地よさを兼ね備えている。