こうした視聴者の心理変化に対し、エンターテインメント業界も大きな方向転換を迫られている。従来のハラハラさせるサスペンスや派手なアクションだけでなく、没入感と癒やしを同時に提供する「静かなコンテンツ」の需要が高まりを見せる。
HBOをはじめとする大手映像プラットフォームや各種配信サービスでは、美しい映像美と静謐な音響で魅せるドキュメンタリーやドラマ作品の制作を一層強化している。画面に強い刺激を求め続ける疲弊感から離れ、空間の背景として楽しむ映像体験が、これからの主要なトレンドとして根付きつつある。