SNSや健康相談の現場を徹底取材すると、医食同源や薬膳に期待を寄せる一方で、多くの人が陥っている典型的な失敗パターンが浮かび上がってきます。
「高麗人参やクコの実、ナツメなどの高級生薬を取り寄せたものの、使い切れずにキッチンの奥で眠っている」「薬膳スープを毎日作ろうとして手間がかかりすぎて1週間で挫折した」といった声がネット上でも頻繁に見られます。健康意識の高い30〜50代を対象にしたアンケートでも、薬膳料理に興味があると答えた約68%のうち、半年以上実践を継続できている層はわずか11%にとどまりました。
現場の管理栄養士や漢方相談員が口を揃えて指摘するのは、「足し算の罠」です。日頃の暴飲暴食や睡眠不足、加工食品の過剰摂取をそのままにした状態で、いくら高価な薬膳食材をトッピングしても効果は期待できません。医食同源の本質とは、特別な魔法の食材を探すことではなく、胃腸を休ませ、余分な塩分や精製糖質を削ぎ落とす「引き算」から始まります。