物語が進行するにつれ、善逸の身に起きる変化は精神面だけにとどまらない。育手である慈島利蔵のもとで叩き込まれた「雷の呼吸」は、彼の筋肉の質と踏み込みの強さを爆発的に進化させた。
極度の恐怖が頂点に達して意識を失った瞬間、彼の姿勢は一変する。猫背で縮こまっていた背筋が美しく伸び、低く構えた重心から放たれる「霹靂一閃」は、164.5cmの体躯から放たれているとは思えぬほどの破壊力と速度を生み出す。自身で編み出した「漆ノ型 炎雷神」に至るプロセスは、彼の物理的な体格を超えた天性の才能と血の滲むような努力の結実であった。