1980年代初頭、日本中を巻き込んだ空前のブームの最中に彼らはいた。熱狂的なフィーバーの中、漫才師として初めて日本武道館のステージに立ち、シングル曲「恋のバカヤロー」が大ヒットを記録。テレビをつければ毎日のように顔を見ない日はなく、まさに社会現象となった。
ぼんちおさむと里見まさとが当時を振り返る。「当時は移動の車中や控室でも次のネタを考える余裕なんてなかった。ただ目の前のマイクに向かって全力をぶつける毎日だった」とまさとは語る。熱狂の裏にあったのは、寝る時間すら削ってネタの切れ味を研ぎ澄まし続けた泥臭い努力だった。一発屋として消えることなく、幾多の波乱を乗り越えて生き残ってきた理由は、この愚直なまでの現場主義にある。