幸福の科学出版から次々とリリースされた『公開霊言シリーズ』は、出版業界において前代未聞のスピードで店頭を飾った。話題のニュースが起きるやいなや、数日後には当事者の「守護霊霊言」が単行本として全国の書店に並ぶ。この驚異的な編集・出版スピードは、従来の文芸や論壇のサイクルを根本から破壊するものだった。
ベストセラーランキングの上位を独占する自社制作本は、会員による組織的な購入に支えられていた側面が強いものの、一般書店の棚を物理的に専有することで強い存在感を放った。知識人やジャーナリズムの言説を後追いする形で霊言を刊行する手法は、一種のオルタナティブ・ニュースとしての立ち位置を獲得し、出版市場における特異なビジネスモデルを確立させたのである。