作品の歩みは、そのままビジュアル表現のアップデートの歴史でもある。個人サイト時代の素朴で親しみやすいタッチから始まり、『ヘタリア Axis Powers』として幻冬舎コミックスから単行本化された時期には、商業誌としての洗練とキャラクターの個性がより際立つこととなった。
さらに舞台は集英社へと移り、『少年ジャンプ+』で連載された『ヘタリア World☆Stars』では、現代的なエッセンスを加えたシャープで鮮やかな画風へと正当進化を果たす。媒体や時代が変われど、各キャラクターの持つ人間味とコミカルな愛らしさは揺るぎない。この画風の変遷を追いかけること自体が、作品の歴史を辿る極上の体験となっている。