コウメ太夫の名を一躍全国区へと押し上げたのは、日本テレビ系列で放送されていた看板ネタ番組『エンタの神様』だった。歌舞伎の女形を思わせる独特の白塗り芸と、不条理なあるあるネタを裏声で歌い上げるスタイルは、当時の視聴者に凄まじい困惑と爆笑をもたらした。
「ちゃんちゃかちゃんちゃん」という耳に残る前奏から、唐突に放たれる不条理な悲鳴。このフォーマットが生み出された背景には、徹底的に削ぎ落とされたシンプルさがあった。当時は舞台裏での緊張感も凄まじく、本番直前までネタの微調整が行われていたという。スポットライトを浴びた瞬間の爆発力は、計算し尽くされた間とキャラクターの勝利だったと言える。